妊娠中の過ごし方
●ママになる貴女へ
元気な赤ちゃんを産む為に、適度な運動・栄養・睡眠をとって規則正しいゆとりある生活を心掛け「心と体」を健康にしましょう。 氾濫するマタニティ情報に惑わされず、安全で快適なマタニティライフを送りましょう。
●母子健康手帳
ママと赤ちゃんの連絡ノート、小学校入学まで使います。 熟読の上、記入できる欄は記入し充分に活用しましょう。
また、外出時は必ず携帯してください。
●休養・睡眠
妊娠によって疲れやすくなっておりますので疲れを感じた時は横になって休むようにしましょう。夜更かしは禁物!
睡眠時間は8時間とれるといいですネ。
●仕事・運動
重い物の上げ下ろしや長時間の立ち仕事などがないように工夫しましょう。散歩やマタニティスポーツを楽しむ事は、体重管理や体力保持等の他に気分転換にもなります。
但し、おなかに大切な赤ちゃんがいることを忘れずに無理のないペースで楽しみましょう。
※マタニティビクスやスイミング等で診断書が必要な方は健診時にお申し出下さい。
●マタニティウエア
妊娠すると腹部と胸部が徐々に大きくなり、妊娠16〜20週頃からマタニティウエアが必要になってきます。
おなかの部分が調節出来、着脱が便利でゆったりとして活動しやすいこと等をポイントに選びましょう。
●履物
ヒールは2〜3cm位のもので滑らず安定感のある普段履き慣れたものが良いでしょう。
ハイヒールやサンダルは避けるようにして下さい。
●身体の清潔・美容
妊娠中は汗や分泌物が増えます。入浴・シャワー・下着の交換は毎日行い、清潔にしましょう。特に、帯下が多くなるので外陰部の清潔に気をつけて下さい。お肌が敏感になっているので厚化粧や刺激の強い薬用製品は避けましょう。
また、パーマは16〜27週の間に、セット・カットは35週迄に済ませておきましょう。
※妊娠中の乳房のお手入れについては必ず医師の指導に従って下さい。
乳房を刺激することによってお腹が張ってきた場合や切迫流早産の危険性のある方・前回早産経験者・双胎の方等それぞれに注意事項がありますので勝手な乳房マッサージ等は禁物です。
●歯の衛生
妊娠すると歯茎から出血したり、虫歯になり易いので常に歯の清潔に心がけましょう。虫歯のある方は早めに治療を済ませておきましょう。 歯科受診の際は必ず妊娠している事を医師に告知すること!
●外出・旅行
長時間の旅行は避けることが望ましいのですが、やむをえない場合は比較的安定した16〜28週を選び、出かける前に必ず医師に相談し、アドバイスを受けましょう。
※無理のない日程でゆったりスケジュールを立てましょう。
妊娠末期、特に予定日の3週間位前からはいつでも分娩開始の可能性があるためこの時期の旅行は回避して下さい。
◆飛行機:予定日の28〜8日前迄は、医師の診断書・誓約書が必要です。また、7日以内であれば更に医師の同伴が必要になります。
◆里帰り:遅くとも33〜34週までに済ませて下さい。
◆運転:集中力・注意力が低下傾向にありますので避けたほうが無難でしょう。やむを得ない場合は、注意深く事故にはくれぐれも気をつけて運転して下さい。
外出・旅行の際は、母子手帳・健康保険証等を必ず携帯しましょう!
●食事
お腹の赤ちゃんは日々大きくなります。丈夫な赤ちゃんを生み育てる為には妊娠中の食生活が重要です。いろいろな食品組み合わせとバランスを心がけましょう。妊婦さんは普段の食事と比べ栄養摂取量が変わります。
その目安等は母親教室で勉強しますのでご自身の健康と大切な赤ちゃんのためにしっかり実践して下さい。
妊娠中の食生活はお腹の赤ちゃんの発育と母体の健康維持の為だけではなく、赤ちゃんに質の良い母乳を与える為の準備期間でもあるのです。
●貧血予防のために
妊娠中は鉄分需要の増大と血液量増加のアンバランスにより貧血になりやすく、貧血状態が続くと母体の健康や赤ちゃんの発育に悪影響を及ぼします。鉄分の多い食品や鉄の吸収を高める蛋白質・ビタミンCをしっかり摂りましょう。
●妊娠中毒症の予防のために
肥満を避け、塩分は控え目、良質の蛋白質・ビタミン・ミネラルを充分に摂取しましょう。
●肥満防止のために
肥満は妊娠中毒症・腰痛・股関節痛・こむら返り・微弱陣痛・分娩時の大量出血等トラブルが起こりやすくなります。
適度な運動とバランスのとれた食生活を心がけましょう。
「赤ちゃんのために…?」という訳で安易に過食することは禁物です。(ご注意あれ!)
●便秘
妊娠中は便秘になりがちです。繊維質食物摂取を心がけ、毎日決まった時間にトイレに行く習慣をつけて下さい。
朝、一杯の冷たい水や牛乳は腸を刺激し効果があります。自己判断で下剤の服用や浣腸の使用は避け、医師に相談して下さい。
●控えたい食物・嗜好品
香辛料は隠し味程度の控え目に!
コーヒー・紅茶・炭酸飲料等は控え目に!
お菓子等の甘味類は摂り過ぎに注意!
●タバコ・酒
健康で元気な赤ちゃんを産むために是非禁酒禁煙を!妊娠中の喫煙やアルコール摂取は、非摂取者と比較して胎児にかかるリスクの確率が相当高いことが解っております。 リスクは未然に防ぎましょう!
●夫婦生活
妊娠したからといって夫婦生活を止めることはありませんが、流産・早産を起こしやすい時期または、出血がある場合やお腹が張る時は回避して下さい。 ご夫婦でよく話し合いお互いの理解と思いやりを!
●精神衛生
妊娠中はいろいろと不安を感じることが多いものです。家庭内の不安・トラブル等は家族で充分話し合い前向きに乗り越えて行きましょう。 妊娠経過に関することはご遠慮なくいつでもご相談下さい。
ポイント:妊娠を機会にマタニティ仲間との新たな出会いも楽しみですね。
気分転換のチャンスですので母親教室等の催事を上手に活用しましょう。
赤ちゃんはお母さんのプラス思考が元気の源です。
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