青 年 会 の 活 動

平成17年1月18〜19日 沖縄県パヤオ研修


  視察先  沖縄県那覇地区        目的  パヤオ(浮き魚礁)の釣り研修

1月19日(水)実釣での出船前研修 

 
那覇新港釣船協同組合所属のKYOUEIVに乗船。船長、講師は中根原氏。

当日の天候は、曇り―後曇り時々雨、北の風35m程度であった。

 

       

 
 
那覇新港北マリーナより出船、同マリーナより約40マイル沖合の阿国島北西に位置するニライ13号パヤオに入り釣り開始。水深1400mのタナ50-130mをジギングとキビナゴ餌による胴突仕掛けの釣りで攻める。釣りものは、キハダマグロ、ビンチョウマグロ、シイラ等である。釣り方として、他にキビナゴ餌のフカセ釣りもあるが、今回は、魚が浮かずに断念した。到着後1時間半の間は、キハダマグロの2−4kg級がポツリポツリと釣れたが、その後にイルカの群れが回遊し、活性が下がり、かつ釣れた魚もイルカに食べられ、釣り上げられない状況となってしまった。


その後、阿国島周辺に移動し、根廻りのジギングとなる。水深は100m前後でカンパチや根魚を狙う。大きな魚と思われるアタリもあったが残念ながら外れてしまった。他にアザハタ(地方名ミーバイ)、オニカマスなどが釣れた。

着船後に那覇新港釣船協同組合の代表理事 境正美氏、事務局 平良侑照氏とパヤオの利用状況、お互いの釣船業の現状や今後の展望などを懇談。また、これに加えて実釣時の中根原船長の話も付け足し記す。

○パヤオでの好漁期は5−6月で、10kgオーバーの一荷釣りなども頻繁にあり、1−3月期は年中で一番釣果の上がらない季節である事。

○パヤオでの利用許可は得ているが、一部のパヤオでは漁業者に不当に遊魚の立ち入りを拒まれるところもある事。

○パヤオには、マグロだけでなく、カジキやシイラなど多くの種類の回遊魚が付く事。また大型のマグロ類も回遊し、50kgオーバーの魚も珍しくはない。

○近年、客数が減少している事、釣り料金が競争によって下がってしまった事。

○船によっては、釣りだけではなく、ダイビング客やホエールウオッチングなどにも進出している事などである。

1月20日(木)午前9:00より沖縄県庁舎10階会議室において、パヤオの設置者である沖縄県の担当者よりパヤオについての研修を受ける

講師 沖縄県農林水産部  水産課漁業管理班 技師  岸本和雄氏 

主任 中村勇次氏

漁港漁場課   計画係 七条裕蔵氏
パヤオの歴史

○台湾、フィリピンから昭和50年頃から入り、昭和54年頃から普及した。

 パヤオの設置にしたがって驚異的にマグロ類の水揚げが激増し、現在でもマグロ類沖縄県の水揚げ額110億円の内30〜40億円がパヤオを使った水揚げである。

○当時は、漁協で設置をしていたが、平成6年より県の公共工事で設置されている。一基あたり1億30005000万円の工事費用が懸かっている。

○漁協設置のパヤオは、水面のブイを発砲スチロール製の浮き球やドラム缶で製作し、製作費を200-300万円程度に抑えてあるが、簡易なものでも充分に魚の回遊は見られるようである。しかし、設置場所によって魚の付くパヤオと付かないパヤオがあり、導入当初においては設置場所の移動なども頻繁であった。

○平成16年9月の時点で156基のパヤオが設置されている。県設置が40基、漁協設置が116基となっている。

○今後は、中層型の浮き魚礁が設置されていく予定である、中層型の利点は、水面上に構造物

を持たない為に船舶航行の妨げとならない点、約2000~3000万円と安価で設置できる点、また、集魚効果が従来の表層型とあまり変わらない事などがあげられる。

パヤオの構造

●水面下7mに鉄の枠をくみ、網が張られている。
 また、風向風速計、流向流速計、水温計が設置され情報提供されている。

 

中層型は、水面下47mに浮き球等を使用した縦7mの構造物を持ち、水面下で浮いている状態を保つ。

パヤオをめぐる紛争

○導入当初は、漁協での自己設置がほとんどであり、自分の地先でない場所にも設置してしまい、単協間での争いが生じた。現在は、単協間での紳士協定による漁場区分等で沈静化している。

○年を経るにしたがって、魚が多く回遊する漁場を求めて沖合に設置されるようになった。これにより以前から漁場としていた延縄漁業者やカツオ一本釣り漁業者との争いが生じた。これらの船は、主に宮崎船籍で、現在は、パヤオの設置数を定めるなど、県同士での取り決めを交わしている。

○漁業者と遊魚船の間でも争いがあり、特に個人レジャー者との間で多い。漁業との兼業者は、パヤオごとの承認旗を持って操業をしている。

パヤオ設置の流れ

○沖縄県を5区に区切り、ブロックごとの浮き魚礁自主調整協議会を組織している。

 パヤオを設置するには、それぞれの浮き魚礁自主調整協議会から海区漁業調整委員会に計り、そこで承認されれば、海上保安部に計る。通れば始めて設置が承認され、作業届けを海上保安部に提出し、施設完了の時点で施設届と施設実績届を海区漁業調整委員会に出さなければならない。


 

平成16年3月

東京湾遊漁船業協同組合青年部が仙台湾のカレイ釣りを体験!!

 

             
雪の舞う中をマガレイに挑戦!! 短時間でも枚数もそこそこ出ました。松島湾で当青年会と懇談会の後に懇親。  


平成16年東京湾視察研修

 平成16年2月

 東京湾の屋形船にて東京湾遊漁船業協同組合

 青年部の皆さんと意見交換会を開催しました。

 翌日、深川よりシーバス狙いで出船、

 写真は、よこはまみなと未来をバックに撮影。

 

 

   


平成15年千葉県大原地区視察研修

 

 平成15年2月

 千葉県大原にて夷隅東部漁協の皆さんと会議、

 翌日、ヒラメ釣りをして参りました。

 バスで片道7時間、遠かったー。

 

 

 

         

ほーら!ちゃんと会議もしてるんです。


 青年会では、視察研修会のほか、原田佐敏氏、パパ大津留氏による「ルアー講座」

大塚貴汪氏の「釣宿サービスのあり方」などを企画運営しています。

 また、例会における安全講習会、航海機器、漁労機器の勉強会、船舶機関の勉強会、

魚類の生態、研究の勉強会、などを行っています。

 委員会の活動では、カレイ生態研究委員会での調査活動や勉強会などがあります。

 


宮釣協主催の釣り大会でも協力しています。